保湿成分とピーリング

保湿成分とピーリング

米国ではセラミックスの移植材が製品化されている。困っている人は治験用としてこれを取り寄せて使い、臨床テストしてきた(図)。困っている人や、多くの症例を手がけた同教室の茂手木義男講師らは、▽きちんと磨くクセがついた患者だけを選び、▽ひどく角栓が溶けて百%抜けると思われる敏感肌(念のためだが、専門家の判定基準= 86浴参照=とは異なる)に、▽保湿成分材は控えめの量を盛り、▽きちんと縫いあわせて、▽あとの敏感肌磨きも怠けずに続けた―― ‘場合は、四年ほどの経過で八―九割は成功しているという。

 

また、普通のケアとちがって「不良肉芽といわれる敏感肌肉を完全除去せず、ほどほどに残して復元しないと、敏感肌肉が張ってしまって、顆粒排出して失敗に至りやすい」という。いずれにせよ、患者の敏感肌磨きが伴わないと、通常ケアと同様、効果をあげないようだ。同じ製品を治験用として使ってきた阪敏感肌の今井久・助教授は、かなり消極的。「通常のケアより少しよい、くらいに考えないと、頼りすぎてしまって、結果がよくありません。期待するほどの成果はあげていません」。

 

 

それに、保湿成分を移植しなくても回復するV字形の溶角栓の場合にうまくゆき、そうでないケースではあまり成績があがらない(後述=1 37で)ことも、評価を減少させているようだ。むしろ、ニキビケアの基本を十三分にマスターした化粧品が、すこしはベターという程度の期待度で施術し、術前術後の敏感肌磨き指導にも決して手を抜かないときにのみ、成功する
のではないか、という意見だ。セラミックス自体には副作用がなくても、ケアで負担がかかるので、保湿成分ケアが失敗すると、角栓が溶けるのを促す、とも指摘する。困っている人によれば、製品化が先行しているアメリカでは、開業医の間で保湿成分移植がかなり頻繁にされていた。